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ステーブルコインとは

ステーブルコイン

動画の解説もあります。

[動画で解説] ステーブルコインとは(種類と仕組み)

ステーブルコインとは

ステーブルコイン(英語:StableCoin)とは、「ペッグ通貨」とも呼ばれる、特定の資産に連動させて価格を安定させている通貨です。

ステーブルコインの特徴

ビットコインなど従来の仮想通貨価格の変動性(ボラティリティ)が高く、ハッキングなどの技術的な問題が起こりましたが、ステーブルコインは、法定通貨などの実質資産に価値が裏付けされている(担保されている)ものや、発行量を調整して価格を固定するものがあり、従来の仮想通貨よりも価格の安定性や信頼性が高く、決済手段としても利用しやすいメリットがあります。ブロックチェーン技術によって国際的な決済もできるため、今後は国際通貨としての機能も期待されています。

ステーブルコインの種類

ステーブルコインは、

  • 法定通貨に価値が裏付けされている(担保されている)「法定通貨担保型」
  • 仮想通貨に価値が裏付けされている(担保されている)「仮想通貨担保型」
  • 実質資産に価値が裏付けされていない(担保されていない)「無担保型」

があります。

この中で、現在最も利用されているのが「法定通貨担保型」です。
法定通貨とは、円やドル、ユーロなど、国に認められた通貨です。国が「これはお金です」と法律で保証している通貨です。この法定通貨の値動きに連動させるステーブルコインが「法定通貨担保型」です。法定通貨担保型のステーブルコインは、法定通貨といつでも交換可能です。法定通貨担保型のステーブルコインは、法定通貨と価値を一定にするために、発行体に担保となる法定通貨を預けてトークンを発行する仕組みになっています。

この「法定通貨担保型」の中で現在最も利用されているのは「米ドル担保型」です。

米ドル担保型のステーブルコインの仕組み

米ドル担保型のステーブルコインは、発行体が発行するステーブルコインと同等の米ドルを準備金として保管し、そのステーブルコインは常に1:1のレートで米ドルに換金できる仕組みとなっています。発行体は保管している準備金の金利収入が得られます。

米ドル担保型のステーブルコインでは、15年に発行された「デザー」の取引が最も多く利用者が多いですが、発行額と同等のドル資産を保管していないとの疑惑が浮上してシェアが低下し、その後は規制順守や透明性を重視した企業の新規参入が多くなりました。現在では、準備金を外部機関に監査してもらい、それを公開する等の措置が取られています。

仮想通貨担保型のステーブルコイン

仮想通貨担保型のステーブルコインは、仮想通貨に価値が裏付けされている(担保されている)ステーブルコインです。つまり、仮想通貨の値動きに連動させるステーブルコインが「仮想通貨担保型」です。仮想通貨担保型のステーブルコインは、仮想通貨を担保としてトークン保有者が価格を維持する仕組みになっています。ただ、法定通貨担保型よりペッグしにくい点が課題となっています。

無担保型のステーブルコイン

無担保型のステーブルコインは、発行量を調整することで価格を固定するステーブルコインです。供給量を調整して価格を安定させるタイプで、アルゴリズム的に供給量を調整するため、ユーザー獲得の失敗やトークン自体の価値の脆弱などが懸念されています。