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ビットコインの分裂とは(その仕組み)

ビットコインの分裂とは

ビットコインは分裂することがあります。2017年8月、この「ビットコインの分裂」が話題となりました。
これはビットコインの利用者の急増で取引量が増え、取引に時間がかかり、これまでの構造ではシステム上問題が起こるとしたことによる分裂ですが、「ビットコインの分裂」とは、どういったことなのでしょうか?

「分裂」と言っても仮想通貨は実体がありませんので、実際にはビットコインの取引を記録するチェーンが分裂します。

ブロックチェーン

ビットコインをはじめ仮想通貨は、「ブロックチェーン」という取引を記録する仕組みによって管理されています。取引記録をブロックとしてチェーンでつないでいく仕組みであるため「ブロックチェーン」と呼ばれています。現在、ほとんどの仮想通貨がこのブロックチェーンを使っています。

ブロックチェーンは、例えばAさんが「2BTCを送金して1BTCを買い物で使った」といった取引の内容が「ブロック」の中に記録・保存されます。全ての取引が記録されるようになっていて、10分ごとに取引がブロックにまとめられ、時間の経過とともに新しいブロックが生成され、そのブロックを次々とつないでいく仕組みとなっています。新しく生成されたブロックは、一つ前のブロックのデータを一部含むように設計されており、ブロック同士が一部同じデータを共有していることから、「チェーンのようにつながっている」と表現され、ブロックとブロックをチェーンのようにつないでいく仕組みであることから「ブロックチェーン」と呼ばれています。ビットコインのブロックは、2009年1月の誕生以来、ずっとブロックがつながっており、過去のブロックを辿っていけば、すべての取引記録を確認することができます。これらは、過去の取引記録をすべて記録されている「台帳」であり、台帳はインターネット上で公開されています。

分裂の仕組み

ビットコインは、このように取引の内容がブロックに記録・保存され、チェーンでつないでいく仕組みとなっていますが、「分裂」とは、このチェーンのつなぎ方が変わるということです。つなぎ方の新しいルールが加わった時などに分裂します。
例えば、これまで通りのルールでチェーンをつないでいく一方で、ハッキングを予防するために新しいルールのつなぎ方をしよう、となれば、これまで通りのルールでつないでいくチェーンと、新しいルールに基づいてつないでいくチェーンができ、そこで分かれます、そこからつなぎ方が変わっていきます。これが分裂です。

フォーク

仮想通貨の世界では、このようなブロックチェーンの分岐のことを「フォーク」といいます。

そして、上記の例のように、これまで通りのルールでつないでいくチェーンと、新しいルールに基づいてつないでいくチェーンに分かれることを「ハードフォーク」といいます。仮想通貨の「分裂」と言えば、このハードフォークのことを指します。

また、仮想通貨の世界では「ソフトフォーク」という言葉も頻繁に出てきます。

ソフトフォークとは、ブロックチェーンは分裂させずに、一部ルールを変更することです。すなわち、これまでつないできたチェーンはそのままに、その全てに新しいルールを適用することをいいます。

動画で解説

当ページはYouTubeで動画の解説も行っています。

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