マネーロンダリングとは?
マネーロンダリング(money laundering:資金洗浄)とは、犯罪によって得た収益金(ブラックマネー)を、架空の取引をいくつも行って出所を隠し、正当な手段で得た資金と見せかけて、身元がばれないようにする行為のことです。
マネーロンダリングの例・手口
マネーロンダリングは様々な方法で行われ、常に新しい方法が使われるため、対策が後手に回る傾向がありますが、海外にペーパーカンパニー(登記上の企業、つまり書類上だけの企業)をいくつか立て、その間で取引する方法が多い傾向があるとされています。
FATF
「マネーロンダリング(資金洗浄)に関する金融活動作業部会」である「FATF(Financial Action Task Force on Money Laundering)」が、マネーロンダリングやテロ資金に使われることを防止するための対策を講じています。
また、FAFTは「Guidance for a Risk Based Approach to Virtual Currencies:仮想通貨のガイドライン」を公表し、仮想通貨がマネーロンダリングやテロ資金に使われることを防止するための検討をするようにとの方針を示しています。
仮想通貨はマネーロンダリングに使われる?
ビットコインをはじめとした仮想通貨の場合、ブロックチェーンによって「AさんがBさんにお金を送った」という情報が利用者にデータで送られる仕組みになっています。全ての取引データを利用者が共有しており、全世界に公開されています。ビットコインなど仮想通貨は記名の必要がありませんが取引は全て公開されているので、現金の方が匿名性は高いです。また、マネーロンダリングの場合は、大金が動きやすいので、その取引を成立させるために取引所を介する必要があります。ゆえに、マネーロンダリングには現金より向いていないと言えます。ただ、日本では2017年1月にビットコインを利用したマネーロンダリングの事件がありました。他人名義のクレジットカードでビットコインを買い、それを海外の複数の取引所を介して、最終的に日本の取引所で円に交換したというものでした。また、大金を小分けにして移動の特定を困難にする手口が使われるなどしているため、マネーロンダリングを完全に防ぐことは困難とされています。
動画で解説
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