半減期とは(ビットコイン)
ビットコインは、円やドル、ユーロなどの、国に認められた通貨である「法定通貨」とは違い、発行の総量が決められています。ビットコインは、約2100万コインが上限になるようにプログラムされています。
ビットコインの発行はマイニングによってのみ行われますので、これはマイナーがマイニングできる上限が決められていると言うこともできます。この上限はハードウェアが発達することを予測して設けられています。ビットコインのブロックチェーンのブロックが、21万回生成されるごとに「半分」になるように設計されており、これを「半減期」といいます。
「ビットコインの発行の仕組み」で挙げましたが。マイニングによる1ブロックあたりの成功報酬は、以下のように決められています。
2009年 | 50BTC |
2013年 | 25BTC |
2016年 | 12.5BTC |
2020年? | 6.25BTC |
2024年? | 3.125BTC |
・・・ | ・・・ |
2141年 | 0 |
2009年から2013年には、マイニングによる1ブロックあたりの成功報酬は半分になっています。2016年にはさらに半分、2020年”ごろ”にはさらに半分になる”見込み”です(半減期はビットコインのブロックチェーンのブロックが21万回生成されるごとに訪れるので、あくまで”見込み”となります。ただ、マイニングは約10分ごとに行われるように設定されているため、そこから計算するに約4年となります)。
半減期は約4年毎に訪れ、2141年にはマイニングの成功報酬が0となります。この時にビットコインの供給量が約2100万コインになり、それを上限にストップされるようにプログラムされています。マイニングを行うマイナーは、ここでマイニングによる成功報酬が得られないことになり、マイナーの成功報酬は送金手数料だけとなります。
他の仮想通貨の発行上限
ビットコインは発行量の上限が約2100万コインと決められていますが、仮想通貨によって発行量の上限は違い、半減期も異なります。また、発行量の上限がない仮想通貨もあるのでチェックしておく必要があります。この発行量の上限は仮想通貨特有の考え方であり、これによって仮想通貨は無限でないことを示しており、価値基準も変わってくるので仮想通貨を見る上で非常に重要な要素です。
動画で解説
当ページはYouTubeで動画の解説も行っています。
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