ビットコインは、言わば利用者がインターネット上にグループをつくり、そのグループ内であれば世界中どこでも使えるお金ですので、国際的な支払いなどの取引に向いています。特定の管理者がおらず、銀行経由で海外送金する必要がないため手数料が安く、瞬時に送金できるなどの特徴があります。
では、実際のビットコインの送金はどのような仕組みになっているのでしょうか?
ビットコインの送金方法と仕組み
例えば、AさんがBさんにビットコインを送金する場合、AさんはBさんのビットコインアドレス(受け取る側のビットコインアドレス)にビットコインを送金します。すると、マイナーがその取引のマイニングを行います。
※ビットコインの取引が正常に行われたことを承認する作業を「マイニング」といい、マイニングを行う人を「マイナー」といいます。
そのマイニングが成功してブロックチェーンに新しいブロックが追加されればその取引は完了し、Bさんのビットコインアドレスにビットコインが反映されるという仕組みになっています。
少し詳しく言うと、AさんがBさんにビットコインを送金する情報がP2P(ピア・ツー・ピア:コンピューター同士が直接相互に通信するネットワーク通信方法)のネットワークを介してマイナーに伝わります。マイナーはその送金を確認してブロックチェーンの新しいブロックに書き込み、Bさんのビットコインアドレスにビットコインが反映されるということです。
未承認とは?承認とは?
ビットコインの送金には、「未承認」と「承認」というステータス(状態)があります。
- 未承認とは、ビットコインの送金情報がブロックチェーンに取り込まれる前の状態のことです。
- 承認とは、ビットコインの送金に対して、マイナーがマイニングを行って、ブロックチェーンに新しいブロックとして取り込まれた状態のことです。承認された時点で送金されたビットコインは送金先に反映されます。
動画で解説
当ページはYouTubeで動画の解説も行っています。
関連記事
まずはこれをおさえておこう!
- ビットコインとは
- 仮想通貨は通貨として成り立つ?通貨の信用について
- 仮想通貨の価値とは?信用するための根拠は?
- ビットコインは「通貨の3大機能」を持っているのか?
- ビットコインが消失したマウントゴックス事件とは?
分裂
安全性を知っておこう
- 公開鍵暗号方式とは
- 公開鍵(パブリックキー)とは
- 秘密鍵(プライベートキー)とは
- マルチングとは
- マルチングウォレットとは
- コールドウォレットとは(メリットとデメリット)
- ハードウェアウォレットとは(メリットとデメリット)
- ペーパーウォレットとは(メリットとデメリット)
- マネーロンダリング(資金洗浄)とは
仕組みを学ぼう
- ビットコインはどんな技術が使われている?
- ブロックチェーンとは(仕組みをわかりやすく解説)
- ジェネシスブロックとは
- 51%攻撃とは(起こった場合どうなる?)
- 台帳とは(ビットコイン)
- ビットコインの送金方法と仕組み(未承認とは?承認とは?)
- メモリプールとは(手数料との関係)
- 承認回数とは(手数料との関係)
- マイニングとは
- マイナーとは(個人でもマイナーになれる?)
- マイニングリグとは
- ビットコインの発行の仕組み
- ビットコインの発行量(上限と半減期について)